最終話・後半 夜会話
最終話夜会話 |
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ミレット:あーあ、この体ともサヨナラなのね ロスト:残念そうだな? ミレット:仕方がないでしょ。本当の体ではこんな冒険できないもの。また病弱なお嬢様生活に逆戻りだなんて寂しいわ。それに、私は青の花姫の末裔だもの・・・触れたものを凍らせてしまうからもう誰かに触れることも出来ない ロスト:ミレット、約束したよな。最後のあいさつはこうしたいって・・・ ミレット:えっ・・・ ロスト:ありがとう、ミレット・・・ ミレット:うん・・・私からも、ありがとう・・・悲しいこと、つらいこともたくさんあったけど・・・私、貴方と一緒に冒険をしてたくさんの気持ちをもらったよ ロスト:ああ、俺も・・・ ミレット:ねぇ、ロスト・・・私、もう冒険なんか出来ないけどそれでも・・・たまには会いにきてくれる? ロスト:ああ、会いに行きたい・・・出来るなら、そうしたかった・・・ ミレット:ロスト・・・? ロスト:もう俺は、会いに行けない・・・俺の本当の体・・・傷が深すぎて、もう助からないんだ ミレット:えっ・・・・・・ ロスト:この偽りの魂の器を捨て元の体に戻れば、俺はもう・・・ ミレット:ウソ・・・そんな、やだよ。こんな時に冗談なんか言わないで ロスト:ウソじゃない・・・今まで隠していて、ごめん ミレット:お願い、ウソだって言って。こんな、こんなのひどすぎるよ ロスト:泣くなよ ミレット:ずっと一緒だったのに・・・どうしてロストだけ ロスト:???? ミレット:そんなことできないよ。いや、いやだよ。ここにいて、いなくならないで ロスト:さよなら、ミレット・・・ ミレット:いや・・・イヤだよ・・・ 妖精:リィン・・・ ミレット:こんな・・・こんなのイヤだよぉ・・・ 妖精:リィィン・・・・・・・ ミレット:ロスト・・・ロストぉ・・・ ???:『闇』はすべてを見届けたり・・・ ミレット:!!!?貴方、誰・・・ ナイトメア:私は貴方たちと共にあった光の子。またの名を『ナイトメア』と呼ばれる者 ミレット:光の子・・・まさか、貴方・・・あの妖精さんなの?でも、ナイトメアって・・・ ナイトメア:闇と光は共にあるもの・・・絶望と奇跡が共にあるように・・・さぁ、願って・・・奇跡が欲しいと。貴方たちは、この日のために苦しみという名の対価を支払った。幾多の悪夢との戦いは、すべて今日という日の奇跡を紡ぐための対価。早く願いを・・・今なら、まだ間に合う・・・ ミレット:私は・・・ アスナージ:ダメだ、ミレット!!そいつの手をとるなっ!!!冥輝の叶える奇跡は新たな不幸を招いてしまうっ! ミレット:わかってる・・・。でも、それでも・・・ ナイトメア:それでも、人は己の心を偽れない・・・ ミレット:お願い、ナイトメア・・・私の願いを叶えてっ!! ロスト:うっ、ここは・・・?どういうことだ・・・傷が・・・消えている?どうして、俺が生きて・・・ ラスカ:あの子が、闇に願ったからです。対価を支払って・・・ ロスト:ラスカ・・・闇に願ったって、どういう意味だ?それに、あの子ってまさか・・・ ラスカ:ええ、ミレットは・・・貴方の代わりに永遠の眠りにつきました ロスト:!!!?ミレット――――!!! |