第4話 夜会話
第4話夜会話 |
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ロスト:いよいよ、明日なんだな。炎竜ベルガードに会ったらミレットは最初に何を尋ねる? ミレット:私は、お父様の安否を聞きたいわ。それから子供たちのお願いね。本当の体を取り戻すのはその後でいいかな・・・ ロスト:ふぅん、そうか ミレット:ねぇ、ロスト。変なこと聞いても良い? ロスト:質問の内容による ミレット:うっ・・・あ、あのね普通のヒュムナスはやっぱり羽根なんか、ないんだよね? ロスト:たぶん、ないと思うぞ。もちろん俺にもない ミレット:そっか・・・。そうだよね ロスト:羽根が、どうかしたのか? ミレット:ううん、なんでもないの。ただ、少しだけ・・・。どれだけ頑張っても、私はロストと同じじゃないんだって。せめて、男の子に生まれていたら良かったのにって思っただけ ロスト:俺は、お前が女の子でいてくれて良かったと思うぞ? ミレット:ええっ!?な、なんで?どうして? ロスト:とくに理由はないが今、なんとなくそう思った。それに、俺の知っているミレットは最初は女の子だった。今更、男の子のお前なんて想像できない ミレット:でもでも、私そんなに女の子らしくないよ?暑いのは苦手だから寝ている間に毛布だって蹴飛ばすし、お料理だって上手じゃないし顔だって、人並みかそれ以下だわ ロスト:そうか?普通に可愛いと俺は思うが ミレット:あぅ、その・・・うぅ~~~~~・・・・ ロスト:何故、そこで赤くなる? ミレット:そんなの、わからないわよ! ロスト:熱でもあるのか? ミレット:ひゃっ! ロスト:・・・ひゃ? ミレット:もう、ビックリするんだから・・・。急に顔を覗き込んだりしないで下さい! ロスト:ビックリするほど俺の顔は怖いのか? ミレット:そうじゃないけど、なんだか勝手に心臓がドクドクなるんだもの ロスト:心音の異常?そうか・・・一応、脈でもはかっておくか? ミレット:!!!?あの、あのっ・・・ロスト、ロスト、ロストっ!! ロスト:騒ぐな、ミレット・・・。脈がはかれない ミレット:そうじゃなくて、なんで人の首に触ろうとするのっ!? ロスト:脈をはかるなら、首のあたりに太い血管があるはずじゃないのか? ミレット:ロスト・・・もしかして私はイジメられているの? ロスト:イジメたつもりはないが何か不快だったのか? ミレット:別にイヤじゃないけど・・・だから、つまり、その・・・。女の子は男の子の一挙一動にドキドキさせられるものなのよ!だって、ただでさえロストは格好いいのよ?それなのに、急に可愛いとか変なこととかも言い出すし・・・ ロスト:俺は、率直な意見を述べたつもりだが? ミレット:だから、そういうのが~~! ロスト:でも、そうだな・・・。ミレットは、真っ赤になってオロオロしている時が一番可愛いような気がする ミレット:!!!? ロスト:・・・ん?どうした? ミレット:ロストの・・・ロストの馬鹿~~~! 半泣き顔で馬鹿と叫ばれてしまった・・・ そう言われても 仕方がない・・・ |